「自分で名刺をデザインしたい!」あなたの魅力を伝えるコツとは?
「とりあえず名刺交換したけど、この人、どんな人だっけ…?」
そんな経験はありませんか?
実は私、いただいた名刺の半分以上、ご本人の顔を思い浮かべられない自信があります(笑)
「顔と名前を覚えるのが苦手…」という方は、案外たくさんいるのではないでしょうか。
ご挨拶のときに一度会ったきりだと、いただいた名刺を頼りに記憶を辿ることになりますよね。
あなたの名刺は、渡した相手に、あなたを思い出させることができるでしょうか…?
今回は、「魅力が伝わる名刺」の作成方法と、名刺作成で重要なポイントをまとめてみました。
新しく名刺を作るときに参考にしていただける情報が盛りだくさん!
すでに名刺をお持ちの方も、今使っている名刺のデザインをカスタマイズするときに、ぜひ取り入れていただければと思います!
「基本」が肝心!絶対に入れるべき情報を整理しておく
ビジネスや趣味、どんなシーンでも必要な情報は以下の通りです。
- 会社名、事業名、屋号、店舗名、サークル名、ロゴマークなど
- 部署、役職、自分の役割など
- 名前と名前の読み(フリガナ)
- 連絡先(住所や所在地、電話番号、メールアドレスなど)
- ホームページのURLやSNSのアカウントなど
これらの情報は、記載漏れのないようにしっかりと整理しておくと安心です。
また、誤字脱字など、情報の誤りがないようしっかりチェックしておきましょう!
「思い出してもらえる確率」が上がる!3つのポイント
基本情報が整理できたら、次のステップです。
思い出してもらいやすい名刺にするための、3つのポイントです。
1.顔写真を入れる
私が名刺のデザインを依頼されたときに、まずご提案するのが「顔写真を入れること」です。
名刺に顔写真が入っているだけで、「ああ、あの時どこそこで会った〇〇さんだ!」と思い出してもらいやすくなりますし、写真を通して人柄を感じてもらうこともできます。
顔写真を入れることに抵抗がある方は、似顔絵にしてもOK!
「はじめまして」から「その先」につなげるための一工夫です。
2.QRコードを入れる
今や日常のさまざまな場面で利用されているQRコードは、自動車部品メーカーのデンソー(現デンソーウェーブ)が開発した技術です。
製造現場の声を受けて、「より多くの情報を持ちながら、コンパクトで、高速で読み取れ、漢字カナにも対応するコードを開発しよう」と開発され、1994年に発表された技術が、現在世界中で使われているのは、本当にすごいことですね!
そんなQRコード、実は簡単に作ることができます。
Googleなどの検索エンジンで「QRコード 作成」などと検索すると、いくつも作成サービスのホームページが出てきますし、開発元のデンソーウェーブも無料の作成サービス「クルクルmanager」を公開しています。
どのサービスでも基本的に、ホームページやSNSのURLだけでなく、メールアドレスや文字データをQRコード化することができます。
あとは、作成したQRコードをダウンロードして、名刺のデザインに組み込めばOKです!
とても便利なQRコードですが、正確に読み取れるようにするための注意点があります。
・白地に黒のQRコードを推奨
QRコードは色の濃淡で識別されるため、淡い色だと正確に読み取れない場合があります。
印刷時のズレや多色のインクがにじむ可能性を考えると、白地に黒のQRコードにしておくのが安心です。
・15×15㎜以上のサイズを目安にする
小さすぎると読み取れなくなることがあるので、QRコードの部分はなるべく15×15㎜以上のサイズを確保しておくと安心です。
・文字やイラストを重ねたり、変形させたりしない
QRコードの中にイラストや文字が入っているものを見かけることがありますが、読み取り機器によっては正確な読み取りの妨げになることがあります。どうしても文字やイラストを入れたい場合には、デンソーウェーブのサービスに、自由なデザインが入れられる「フレームQR」というものがありますので、そちらを利用されることをお勧めします(ただし、読み取りにはフレームQR対応のQRコードリーダを使用することが推奨されています)。
また、正方形以外の比率に変形することも読み取りの妨げになることがありますので、変形しないようにしましょう。
※QRコードは株式会社デンソーウェーブの登録商標です
【参考】
・QRコード開発|テクノロジー|デンソーウェーブ
https://www.denso-wave.com/ja/technology/vol1.html
・QRコードとは?|QRコードドットコム|株式会社デンソーウェーブ
・FAQ|QRコードドットコム|株式会社デンソーウェーブ
https://www.qrcode.com/faq.html
・読み取りトラブルの例|QRコードドットコム|株式会社デンソーウェーブ
https://www.qrcode.com/howto/trouble.html
3.裏面も有効活用
「表面のデザインは完成!裏面は…白紙でいいや!」と思っていませんか?
白紙にしておくのはもったいない!スペースがあるなら有効活用しちゃいましょう。
アイデア次第で活用方法は無限です!
たとえば、
- メモスペースにする
- 会社やお店の地図を入れる
- 外国語の名刺にする
- 事業の詳しい説明を入れる
- 会話のきっかけになりそうなことを書いてみる
などなど。
印刷の費用が心配なら、裏面だけモノクロにするのもアリです!
何をどこに配置する?レイアウトを楽しもう!
レイアウト(配置)を変えるだけでも、印象はガラッと変わります。
文字は左寄せにするのか、右寄せにするのか、フォントは何にするか、写真やQRコードをどこに入れるか、パズルのように組み合わせながら、読み手が分かりやすく、かつしっくりくる配置を見つけます。
ここで気を付けたいのが、デザインの範囲です。
印刷のズレや裁断で誤差が生じることがあるため、大切な情報や絶対に見せたいデザインは、仕上がりのライン(端)から少なくとも3mm内側までにとどめておくようにします。
【実は重要!】実際のサイズで印刷して確認する
ステキなデザインにしよう!と、パソコンの画面とにらめっこしていると、案外忘れがちになってしまうのが「実寸サイズでの確認」。
A4の紙に、実際の名刺のサイズ(一般的な名刺は55㎜×91㎜)で印刷してみて、文字の大きさは問題ないか、誤字脱字はないか、QRコードはきちんと読み取れるかなど、確認しておきましょう。
「何百枚も印刷したのに間違いが発覚!」とならないように、何人かに確認してもらってもいいと思います。
印刷方法によって変わる、データの作成方法
名刺を印刷する方法は、大きく分けて2パターン。
ひとつは、オフィスや家庭用のプリンターで、市販の名刺用用紙を使う方法。
もうひとつは、印刷会社へ外注する方法です。
どちらの方法にもメリット・デメリットがありますので、簡単にご紹介します。
1.オフィスや家庭用プリンターで市販の名刺用用紙を使う場合
【印刷データを作るソフト】
Word、PowerPoint、名刺作成ソフトなど
※Excelは印刷時の設定がややこしく、印刷ズレが起きやすいので、なるべくWordかPowerPointをおすすめします
【メリット】
- A-oneのマルチカードなどを使って、すぐに印刷できる
- 少ない枚数でも印刷可能
【デメリット】
- プリンターの性能によって、仕上がりが全く異なる(スレやにじみ、印刷ズレが起きたり、印刷が荒くなることがある)
- 特殊な加工(箔押しやニス盛り、型抜きなど)はできない
- 何枚印刷しても単価が変わらない
- 用紙の種類が少ない
2.印刷会社へ外注する場合
【印刷データを作るソフト】
印刷会社によって対応できるソフトが違うため、要確認
※入稿方法や入稿時の注意事項も要確認
【メリット】
- 仕上がりがきれい
- 特殊な加工(箔押しやニス盛り、型抜きなど)ができる会社もある
- 多く印刷すると単価が下がる
- 多種多様な用紙が選べる
【デメリット】
- 入稿データを作るのが少し難しい(特殊な加工をする場合は難易度が上がる)
- 少ない枚数だと割高になる
- 入稿してから手元に届くまで時間がかかる(納期を早めると単価が上がる)
- 用紙の種類が多すぎて選びづらい
私はどちらの方法も試したことがありますが、時と場合によって使い分けるのでいいと考えています。
印刷会社への入稿は少しハードルが高いかもしれませんが、ホームページなどで丁寧に説明してくれている印刷会社もたくさんありますので、ぜひ参考にしてみてください!
まとめ
名刺の作り方から印刷の方法まで幅広くご紹介してみましたが、いかがでしたでしょうか。
ちょっとした工夫で、あなたの名刺はもっと魅力的に、便利に生まれ変わるかもしれません!
魅力の伝わる名刺で、あなたのビジネスや趣味をどんどん充実させましょう!
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